2018-01-01から1年間の記事一覧
寒月や帰る人待つ窓灯り
逝きし夫思い出語る冬座敷
小夜時雨古いアルバム時忘れ
冬の雨憂鬱な日の昼の風呂
健康で歩ける感謝落葉踏む
二人居てこその晩年冬の宵
一つずつ余生楽しみ十二月
手作りの里芋饅頭義母の味
冬麗家庭マージャン三世代
また一人天に召されて冬の星
菊日和途方に暮れた日もありし
待つといふ愉しさにいる冬日和
日向ぼこ犬とふたりの昼下がり
凪の海渡る海峡冬霞
子等去りて揺れるブランコ冬夕焼
深々と更け行く静寂月冴ゆる
十六夜の月眠られぬ夜の窓に見ゆ
風向きを変へて一気に冬めけり
父逝きしあの日あの朝冬の虹
遠き日の父の背中や宵の月
喜怒哀楽過ぎ行く日々や冬の薔薇
日曜のひとりの時間冬の雨
塾帰り子等を見守る冬の月
また一人浄土への旅星流る
走る人絵をかく人に小春風
暮れ初むる山の稜線秋夕焼
澄み渡る空に色さす冬紅葉
小萩咲く奴国の丘に弥生の世
拙い俳句見ていただいてありがとう御座います。
満ちたりて過ぎ行くものや枯野原