リビングの模様替へして十二月
信号を一度見送り月仰ぐ
傾ける夕日背にして冬鴉
古日記引っ張り出して終夜
振袖の両手合わせる七五三
行く秋やメモ長に書く詩のかけら
だれもみな生きづらき世の冬の星
コロナ禍の日本列島冬ざるる
木の葉舞う見上ぐる先に小春空
大池の水面きらきら小春風
小春日や昼寝の小犬高いびき
とっぷりと浸かる湯舟の虫時雨
歩を止めて見とれてしまう蔦紅葉
息かけて磨く手鏡秋深し
幾度の喜怒哀楽を真如の月
満月や今宵は君と熱燗を
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