若葉萌ゆ見知らぬ人に会釈して
若葉風命溢るる草も木も
コロナ渦空澄渡り風薫る
年毎に蕗煮て母の味となり
外出禁止庭の若葉を仰ぎ見る
風花の短き命手のひらに
庭の花コロナ自粛の気を癒やす
雨戸うつ明日気になる花嵐
春かなし日本列島コロナ渦
咲き満ちてこぼれる花の如く生き
逝きし夫溢るる想い散る桜
水郷の春や詩歌あり俳句あり
仏壇へ春陽やはらか三回忌
空を舞ふ花びら夫の三回忌
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